


1963年(昭和43年)のオープン当時、すぐそばに有明高専があり、食べ盛りの学生たちが大きなお好み焼きを何枚も注文していたそうです。大量注文に応えるために一気にまとめて焼くスタイルが定着し、その姿から「高専ダゴ」と呼ばれるようになったのだとか。荒尾の人にとってダゴは、いわゆる“お好み焼き”以上の存在で、学生時代の風景と一緒に記憶に残るソウルフードになっています。今回は3人前と書かれた「スペシャル(肉・イカ・玉子・そば入り)」を注文しました。鉄板にいっぱいに生地を広げ始めたその大きさ、すでに迫力が違います。完成形は縦30cm×横50cmほど、重さは約3kg。店員さんが慣れた手つきで作ってくれたので、出来上がっていく過程を写真と動画に収めました(動画、Threadsで見れます)。見た目は豪快そのものですが、味わいは意外とシンプルで素朴。外は香ばしく、中はふんわりしていて、重たすぎないのが嬉しいポイントです。ソースは甘口と辛口から選べて、たっぷりかけたほうが美味しいとオススメされました。言われた通りたーっぷりとかけたら、確かに美味しかった!さらにマヨネーズも追加、味変で食欲増し。
荒尾に来るなら、この“巨大な一枚”はぜひ体験してほしいです。地元の方が集まるお店の雰囲気もまた良くて、つい長居したくなる一軒でした。ごちそうさまでした!

高専ダゴ 新みつや代表、北原英司さんとツーショット。ごちそうさまでした!LIVEお待ちしてます(instaみました〜)!
→高専ダゴinstaこちら

このサイズをハガシ2枚でひっくり返すのは絶対に簡単じゃないはずなのに、手つきは驚くほど軽やか。焼き具合を見ながら、丁寧に何度も返してくれる姿に思わず見惚れました。

特製ソースに鰹節、青のりをたっぷりかけて完成!最後までバッチリ仕上げてくれました!ソースはひたひたと、たーっぷりとかけるのが美味しい!これぞ高専ダゴ流!

顔が小さく見える、このサイズ。当たり前だけど、この大きさのお好み焼きを食べるのは人生で初めてでした。

寄せていただいた情報にもありましたが、荒尾はメロンパンが有名みたいです。今回立ち寄ったのは、1948年(昭和23年)創業の老舗ベーカリー「万幸堂(まんこうどう)」。三代にわたり地元に愛されてきた、まさに“町のパン屋さん”です。 お店で買ってすぐ食べたメロンパンももちろん美味しかったのですが、冷凍のお取り寄せも送っていただきました(沢山送っていただきありがとうございます!)。トースターで温めると表面がサクッと香ばしくなり、焼き立てのような香りがふわっと広がります。買ってすぐの柔らかいおいしさとはまた少し違う、もう一段階“いい感じ”の味。どちらもオススメです!

このレトロな袋、いいんですよ…。シンプルなんだけど妙に惹かれるというか、昔から町にあるパン屋さんの空気がそのまま残っている感じがありますよね。

いろんなクリームがサンドされたメロンパンも並んでいました!

買ってすぐ車で一口、素朴で優しい甘さ。トースターで温めるとサクサクで香り増し!

荒尾の代表的な観光スポットといえば外せない、と言われていた「万田坑」に行ってきました。明治から昭和にかけて、日本の近代化を支えた三池炭鉱の坑口のひとつで、今も当時の面影を色濃く残している場所です。敷地に入ってまず目に飛び込んでくるのが、第二竪坑櫓。鋼鉄の櫓が空に向かって伸びていて、ここがこの地域の産業を動かしていた“心臓”だったことがすぐに伝わってきます。
巨大な巻揚機や煉瓦造りの建物もそのまま残されていて、100年以上前の空気が、今もそこで静かに息をしているような不思議な感覚になります。外国製の機械、日本製の設備、当時のままの煉瓦、広がる軌道跡…。
いろんな時代の技術や人の力が集まって、この地から全国へ石炭が運ばれていったんだな、というのが歩いていてじわっと伝わってきました。
この日はあいにくの雨だったんですが、濡れた煉瓦の色や、櫓の影が少しだけ深く落ちていて、逆にその“重さ”が景色に深みを出してくれた気がします。晴れの日では見えない表情を見られたような、そんな時間でした。

第二竪坑櫓、万田坑といえば、まず目に入るこの櫓。保存修理によって、操業当時の姿に近い形で美しく蘇っています。すごい迫力!

第二竪坑坑口、第二竪坑は、作業員の昇降だけでなく、坑内の排気や排水の役割も担っていたそうです。

安全燈室及び浴室。ここは坑内作業のあとに鉱員の方がススを落とす場所だったそうです。

実際に使われていたケージ(昇降用エレベーター)が残っていて、これがなんと25人乗り。当時はここにぎゅっと詰まって一気に下へ降りていったそうです。ものすごい存在感。。。

万田坑から運び出された石炭を三池港まで運んでいた“炭鉱電車”。石炭だけでなく、人の通勤にも使われていたそうです。こちらは、その中でも18号機。