


伊勢木綿 ― 受け継がれる手仕事から生まれる布。
「伊勢は津でもつ」と謳われた伊勢の国・津周辺は、かつて絹や麻、木綿の産地として栄えました。
中でも伊勢木綿は、明治時代に倉敷紡績が開発した「三馬」ブランドの最高級綿糸を使い、今も昔も変わらぬ手仕事によって織り上げられています。
単糸(たんし)と呼ばれる繊細な糸を「かせくり」し、藍やお茶、栗皮など天然の素材で染め上げ、1本1本丁寧に巻き取る。
織りの工程では、縦糸に糊を引き、横糸には糊を使わず、絶えず職人の手と目で微調整を重ねながら、1日にわずか一反分(約13メートル)を織り上げます。
水通しと陰干しを経て完成する布地は、やわらかく、手にした瞬間にぬくもりを感じるほど。
その風合いには、長い時間と根気、そして職人の呼吸が息づいています。

今回の衣装では、この伊勢木綿を使用し、伝統のぬくもりと現代の感性を重ねたオリジナルシャツを制作しています。
古き良き手仕事の美しさを、日常にそっと纏うような一着です。

津市の衣装は臼井織布さんの伊勢木綿で仕立てたシャツ。ありがとうございました!

伊勢木綿/臼井織布

野田米菓の社長さんが“野田米菓のあられ”と、“下津醤油”の2本が一緒になった特別なセットを持ってきてくださいました。ありがとうございます!

野田米菓さんのあられ。ごぼう、黒こしょう、魔法のスパイス、うめこんぶ、あおさのりの5種類のセットでした。あおさのりとごぼうは特にお気に入りで、香りがふわっと広がる感じがクセになります。黒こしょう味のかりんとうは、甘いタイプじゃなく“しょっぱい系”で食べた時に驚きました。気づけば手が止まらなくなるやつです。
「あられは子供のようなもの」と語り、一粒ずつ大切に育てるように仕上げて届けている愛情たっぷりの津のあられ屋さんです。

下津醤油。ふだん使いのお醤油と、煮物用の「魚が喜ぶこれ一本」という2本セットをいただきました。まだ使えていないけど、釣り好きのぼくとしては魚がよろこぶ醤油なんて聞いたら放っておけません。使うのが楽しみ。
1856(安政3年)創業の老舗で、「働く人が誇れる会社であること」「地域に喜ばれる存在であること」など、5つの“こと”を掲げてものづくりを続けています。地元の方が「ええ会社やな」と感じる理由が、こういうところにあるんだと思います。
直売所ではお団子も買えるらしく、それもまた気になります。

「津観音(つかんのん)」は、浅草観音(東京)、大須観音(名古屋)と並ぶ日本三大観音のひとつに数えられる、由緒ある寺院です。古くから伊勢神宮へ向かう人々の“道中のお立ち寄りスポット”として親しまれ、いまも多くの参拝客が訪れる津市のシンボル的存在。
今回のライブでお世話になる土地でもあるので、しっかりお参りしてきました。本堂のたたずまいが立派で、横には五重塔も。

門前にある「撫で石(なでいし)」。この石を撫でた手で体の悪いところをさすると良くなるといわれています。無病息災のパワースポット。どこをさすったかはナイショです。同行したスタッフはしきりに頭を撫でてましたが、どこか悪いのでしょうか…

静かな境内に流れる空気が、なんとも心地よかったです。寒かったので、参拝もあと参道にある喫茶店でコーヒー飲みました。

津城跡は「続・日本100名城」のひとつ。
天正8年(1580)に織田信包が築き、その後、藤堂高虎が大きく整備して、津の城下町の形をつくったといわれています。
現在、本丸跡は噴水のある静かな公園になっています。夕暮れ時、散歩しながら、少しだけ昔の津を想像できる場所でした。

しずかな公園を歩いていると、ここがどんな場所だったのか想像してしまう。少しだけタイムスリップしたような気分になれます。カラスがたくさん鳴いてました。

しずかな公園を歩いていると、ここがどんな場所だったのか想像してしまう。少しだけタイムスリップしたような気分になれます。カラスがたくさん鳴いてました。

津城跡
三重県津市丸之内33−5

津に来たならどうしても鰻が食べたくて、会場入りの前に無理やりスケジュールを詰め込んで行ってきました。明治8年創業、津市の老舗うなぎ料理店です。3階まであって広いのに、店内はたくさんのお客さんで賑わっていて驚きました。津では日常でもお祝いでもうなぎをよく食べるそうで、この人気ぶりを見て「なるほどな」と思いました。

身が厚くて、焼き上がった香りだけで思わずそそられる一品。口に入れた瞬間あまりに美味しくて、本気でびっくりしました。弾力がありつつ柔らかく、ふっくら。噛むほどに旨みがどんどんあふれてきました!

ライブ前なので控えめに中サイズを選んだんですが、それでもしっかりボリュームあり。気づけばあっという間に食べ終わっていました。

うなぎ料理 つたや

昭和37年創業の旅館で、館内にはとても懐かしい雰囲気が残っています。
周辺は自然に囲まれていて静かに過ごせる環境です。
驚いたのが洞窟を利用した食事処や貸切の洞窟風呂。洞窟で食事ってなに?と思ったけど、案内されて想像を絶するガチ洞窟!!江戸時代から「磨き砂」の採掘場だった場所だそう。洞窟の中で食事をしたり、ひと風呂浴びたりと、ほかではなかなか味わえない体験ができます。
食事は三重の食材を使った料理が並び、ボリュームもしっかりありました。
温泉は3つの源泉を楽しめ、大浴場では月替わりで異なる湯を味わえるのが魅力。
富士石を使った岩風呂や、観葉植物が置かれた浴場など、いろいろなスタイルの湯が楽しめます。気負わず泊まれて、ちょっと変わった体験もできる楽しい旅館でした。

貸切風呂「磨洞温泉・海賊の湯」を使わせていただきました。
一人で洞窟の湯にこもるって、静かすぎてちょっと怖いんだけど…そのぶん究極に集中できますね。
お湯はしっかり気持ちよく、あったまりました。

昔ながらの旅館の部屋という感じ。窓の外に自然が多くて落ち着きました。お布団で寝たの、何年ぶりだろうか。。。

竹林の下にあるキャンプ場も併設されています。
この日は飛び込みで一組いらしたみたいです。この季節に飛び込みでキャンプに来るって、なかなかすごいですよね。

洞窟の中で宴会もできるようです。ぼくたちは“小さい穴”(個室のこと)で、松阪牛や伊勢湾の幸をたくさんいただきました。隣の大きな穴(宴会場のこと)では、忘年会が大盛り上がりしてて楽しそうでした。

松阪牛の中でも、第74回松阪肉牛共進会で最高額の5,259万円で競り落とされた牛を出していただきました。こんなに貴重な松阪牛をいただけるなんて本当に恐縮ですが。ものすごくおいしかったです。

僕は食べなかったけど朝食です、これはスタッフから報告写真。

旅宿磨洞温泉涼風荘